型押しの革


豚革には軽さというとても魅力的なメリットはありますが、その分デメリットもたくさんあります。そのあたりは、前回と前々回のコラムに書かせていただきましたので、もしご興味がございましたらご覧になってみてください。

 

豚革の話

https://otlmindshift.com/blogs/column/butakawanohanashi

豚革の話2

https://otlmindshift.com/blogs/column/butakawanohanashi2

 

 

 

 

 

豚革を使うという方向性は決まりました。あとは本格的に量産品に使うために豚革のデメリットを改善していく作業になります。まずはキズの問題からです。豚革は牛革と比べてキズがとても多いのでキズを目立たなくする加工が必要でした。加工には型押しと言われるプレス加工と薬品によるシュリンク加工と2パターンがあります。どちらも目的としては革の表面に凹凸をつけてキズを目立ちにくくします。

 

 

 

 

加工として一般的なのは型押しと言われるプレス加工の方です。様々なプレス用の型があり、型を革に対してプレス加工していきます。60cmの決められた巾でプレスをしていきます。革を10枚作っても、100枚作っても同じ型をつかってプレスするのでほぼ均一の革を大量に作ることが出来ます。そのため型押しの革はモノを大量生産に作る時に向いている革になります。ただデメリットとしては人工的に作られた感じにどうしてもなるので革らしさという部分はなくなります。特に最近は合成皮革の技術も相当に上がっているので、革らしくない型押しは、合成皮革に見えてしまう可能性がかなり高くあります。

 

 

アトルマインドシフトでは、やはり革らしさは残したいと考えもう一つの加工方法、シュリンク加工を採用することにしました。またその話は次回に。

 

 

 

 

LIGHT OF MY LIFE

 https://otlmindshift.com/collections/light-of-my-life

 

 

作り手である私たちはただモノを作るだけではなく、商品が出来るまでの情報ももっともっと丁寧にお伝えしていくことがとても大切なことだと思っています。素材の違いや作りの違い、メリットやデメリット、それらを作るモノ作りの背景、そして何よりも作り手の想いなどを様々な角度からこのコラムを通じてお伝え出来ればと思っております。

 

 

 

 

 

 

「さぁ、意識を変えていこう!」
OTL/MIND SHIFT
 

私たちは今までの常識にはとらわれず、意識をかえて、みかたをかえて、考え方をかえたアトル/マインドシフトらしい新しい切り口の商品をこれからも作り続けていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

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