豚革の話2


 軽さだけを追求したら豚革はとてもベストな選択なのかもしれません!ただデメリットも多くあります…。豚革が牛革ほどポピュラーに使われていないのは、そこに問題があるのかもしれません。今回はそんな豚革のデメリットのお話をさせていただきます。

 

 

 

豚革のデメリットは下記の3点になります。

 

 1.キズが多い

 2.サイズが小さい

 3.革が薄い

 

 

 

 

 

 もう少しだけ深ボリをして豚革のデメリットを説明いたします。

 

 

 

1.キズが多い

 

「豚革はキズが多い」豚革が牛革ほど使われない1番の理由はこれです。飼育環境の違いによるものが大きいと思われます。これは例えですが、6畳一間の部屋で牛は1頭で飼育され、豚は20匹ぐらいで飼育されているイメージでしようか。狭い6畳に20匹もいれば、日常的に体もぶつかり合い傷も増えていきます。

 

 

2.サイズが小さい

 

少し専門的になりますが、革はds(デシ)という面積にて計算されます。10cm x 10cm = 1ds です。だいたい一般的に牛革は250260ds大きいモノでは300dsを超える牛革もあります。一方豚革は、120130dsぐらいです。牛革と比較すると半分ぐらいの大きさになります。そしてキズが多いので実際に商品に使える部分は見た目より少なくなります。

 

 

3.革が薄い

 

豚革は牛革と比較をすると薄い革で厚みがありません。靴の中とか、ブーツの中とか靴のライニングなどには薄くて本当に適していますが、バッグとなるとこの薄さがネックになったりします。芯を張るなり、革と革を張り合わせるなど何か工夫を加えて、バッグとしてのフォルムを作り出します。

 

 

なかなか扱いづらい素材だとは正直思います。ただ軽さと強度については他の革にはない魅力があります。量産を視野にいれて、軽さという豚革のメリットを活かしつつ、キズ、サイズ、薄さなどのデメリットを改善していく作業が本格的にはじまりました。

 

 

 

 

 

 

LIGHT OF MY LIFE

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作り手である私たちはただモノを作るだけではなく、商品が出来るまでの情報ももっともっと丁寧にお伝えしていくことがとても大切なことだと思っています。素材の違いや作りの違い、メリットやデメリット、それらを作るモノ作りの背景、そして何よりも作り手の想いなどを様々な角度からこのコラムを通じてお伝え出来ればと思っております。

 

 

 

 

 

「さぁ、意識を変えていこう!」
OTL/MIND SHIFT
 

私たちは今までの常識にはとらわれず、意識をかえて、みかたをかえて、考え方をかえたアトル/マインドシフトらしい新しい切り口の商品をこれからも作り続けていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

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